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ほんの一瞬の青春にどれだけの価値が有り
この世界にあなたがいる事が大きい事だと自覚したのは貴方が消えて3年経った私。
大きな世界の中であなたに出会った時に感じたこの胸を潰される感覚をなんと表すのかこの時の私は知りもしない。
あなたを観ると、ただの道でさえアスレチックに乗って居るかのように不安定になる。
ずっと一人の私と人気者の貴方、見ているだけで満足なような気がしていた。
もう桜が葉桜に替わりはじめの頃始めて貴方と交した言葉はとても距離があった。
その絶妙な距離感がたまらなく愛しく切なかった。
触れたいのに触れられなくて、喋りたいのに喋れなくて、だけどこの時間は悪くなくて
少し期待してる自分がいるのに気がついた。
少し暖かくなり緑の葉が生い茂ってる頃貴方に好きな人がいることを知った。
当然あなたが私を好きになると思ったことは無いだけど、だけど信じたくなかった
それと同時にあなたと少し距離が近づいたくらいで期待してた自分に嫌悪感を抱いた。
あなたを奪われたくなくて思いついた事は自分を嫌いになるような事ばかり
もうすぐであなたに会えなくなる長い休みが来るというのに、
何をしていてもあなたのことで頭がいっぱいで、
生きてきた中で最悪な夏だった。
まだまだ蒸暑く身体がだるい日が続く中始まった学校
真っ暗だった夏休みただひとすじの光が見えるような噂が流れた
それはあなたとアイツが別れたと言う噂
だたひと夏の恋だったようだ、長いようで短い夏休み
わたしはほっとしたと同時に、あなたを傷付けたアイツを酷く憎み
アイツに負けた自分に怒りを覚えた。